加齢臭とは

 

近年になって、「加齢臭」という言葉を頻繁に耳にするようになりましたね。その名称から察するに、年をとることによって発生する臭い、というように受け取ることが出来るかと思いますが、実際のところ、加齢臭についてきちんと知っていらっしゃるかたは、どのくらいいらっしゃるでしょうか。

 

まず、加齢臭というのは、化粧品のメーカーである資生堂がつけた名称です。そして、簡単に説明するとしたならば、上記のとおり、人間が年をとっていくことによって発生する臭いのことであると言って良いでしょう。

 

しかし、年をとるのは当たり前のことですし、何故、年をとることで加齢臭なるものが発生するようになるのか、疑問に思いませんか。それを説明しようと思います。

 

人間は皮膚から、汗や皮脂を分泌しているのはご存じのことと思います。皮脂には、バルミトオレイン酸という脂肪酸や過酸化脂質などが含まれています。このバルミトオレイン酸と過酸化脂質は、年をとるとともに増加するのですが、これらが混じり合って酸化したり、分解されたりすることで今度は「ノネナール」という物質が作られます。この、ノネナールが加齢臭の直接的な原因なのです。

 

一般的には40代以降の中高年になると加齢臭が発生すると言われていますが、年齢だけでなく、日々の食生活によっても大きく影響されます。また30代のかたに発生するといわれる臭いは、このノネナールではなく、ペラルゴン酸が原因となっているので、こちらは一般的に言う加齢臭とは異なったものです。しかし、中には30代から加齢臭がするかたもいらっしゃるようですね。